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2023年6月、広島市南区翠に
- 河野崇志 (院長 耳鼻咽喉科専門医)
- 河野絢子 (副院長 小児科専門医)
耳鼻科医と小児科医2人で、翠こども・耳鼻咽喉科クリニックを開設いたしました。
翠という由緒正しい地域の医療に貢献できることを大変嬉しく思っています。
風邪や花粉症から、実は悪性腫瘍まで幅広く診る耳鼻科医と、子どものことなら何でも一番の相談相手である小児科医がタッグを組んで、赤ちゃんからご高齢の方まで、困ったらまず相談してみよう、と思っていただけるようなクリニックを目指したいと思っています。
このページでは、受診をお考えの方が少しでも安心していただけるよう、自分語りとなってしまいますが私たちの自己紹介をさせてください。
院長ご挨拶
医師としての軌跡
広島大学を卒業後、医師になって16年目に翠こども・耳鼻咽喉科クリニック開設に至りました。振り返ると医師人生の大部分を占める約13年という長期間を大学病院で過ごしてきました。
この間、アレルギー性鼻炎や花粉症、難聴、めまいという耳鼻科一般の研修を経て耳鼻咽喉科専門医を取得後は、頭頸部がんという甲状腺がん、舌がん、喉頭がんをはじめとした耳鼻科領域の悪性腫瘍の診療に従事してきました。
その中で全国的にも有名な四国がんセンターへの国内留学を経て、諸先生がたの協力をいただきながら修練を重ね、耳鼻科専門医の上位に存在する頭頸部がん専門医を取得しました。頭頸部外科専門医は広島県内でも10人未満という希少なもので、がん診療と合わせて私の医師人生の集約とも言えます。
そんな頭頸部がん専門医を取得後は、10時間以上の長時間手術、大学病院の特殊外来である頭頸部腫瘍外来の担当、新しいがん治療の治験や、光免疫療法、甲状腺内視鏡手術など、最先端の頭頸部がん診療に携わってきました。
風邪や花粉症から悪性腫瘍まで診る耳鼻科医として
がんのスペシャリストとしての役目の他に、地域医療への貢献も非常に大きな経験でした。
それは耳鼻科の医師が不在な地域の病院に出向き、外来診療を行うという役割です(あくまで耳鼻科医局の場合)。
非常に広い範囲に出向き地域の医療に携わってきましたが私が実際に行っていたのは、北は庄原市や吉田地区、南は呉市からさらには香川県丸亀市。東は尾道・竹原地区から因島、西はお隣の山口県の周防大島町まで、毎週のように行っていました。
そこでは「のどが痛い、めまいがする、鼻水が出る、耳が痒い、耳が聞こえにくい、耳掃除をして欲しい」という困りごとに対して、いわゆる街の耳鼻科医として働いてきました。
「街の耳鼻科医」と「がんの専門家」を日ごとに変えながらの両極端とも思える生活ですが、両者は密接にリンクして私にはとても意義深い経験でした。
子育てを経験して変わった価値観
そんな私には男児3人の父親という一面もあります。
仕事に深く従事した分、手術や地域に出向くため子どもが起きる前の早朝出勤、帰宅は早くても深夜帯で、緊急手術や日々の長時間手術・業務、さらには学会準備のため日をまたぐのも当たり前の毎日。
くわえて病院に泊まり、入院中や救急の患者さんを対応する当直業務もあり、時々子どもに会えて「今日は家に帰って来て会える?」と質問をされても「ごめんね、今日も会えないんだ。次に会えるのは2日後、3日後かな」と告げることも日常茶飯事でした。
文字通り土日もなく働いていたため、家族と夕食をともにしたり、完全に終日オフとなる日も月にわずかと、家族には多大な迷惑をかけて来たという思いがあります。
核家族でしたので、その間の子育てを担ってくれた妻(副院長)には感謝しかありません。自分が働いて家を過剰に空ける間は育児を1人で担うわけですから、途中からは「妻に働かせて貰っている」感覚でした。
従いまして育児と偉そうに語れるほど貢献できたと思えませんが、子どもと関わることで学んだのは病気になる前の予兆の重要さ、健康のありがたさの再認識です。
おむつ交換で便がとてもゆるいな、鼻をよくすすっているな、咳をしているな、いびきをしているなという症状を察知して早めに対策することで改善につなげられた、という経験も少なくありません。
また起きている子どもに会えないため、穏やかに寝ている姿を見るのが至福の幸せという毎日でしたので、少しでも子どもたちが体調を崩した時の不安感はやはり切実でした。
むしろ重篤な疾患について知識のみならず実例の経験を持っている分、頭では大丈夫と理解できるけど心配という気持ちが追いつかず必要以上にうろたえることもありました。
そんな時には小児科である妻の「大丈夫」という一声で驚くほど不安も軽くなり、医師である自分でさえこんなに安心できるのだから小児科医とは偉大だと感じたものでした。
病院を受診するということ
例えば「口内炎ができた」と受診された方に口内炎と判断して軟膏を処方することは他科の医師、歯科でもできるでしょう。
でも、もしかしたら「口内炎ではなくて『がん』かも知れない」と心配で受診されたかも知れません。
「他院でかぜと診断されたのに良くならない」と訴える方は、咳止めを欲しいばかりではなく、悪い病気ではないか?と心配もされているでしょう。
病気になって困るのは、痛みや発熱、せきなどの症状により「当たり前の日常」が妨げられてしまうためです。長引くのは悪い病気ではないか?という不安が募るからです。
子どもが辛そうな時に自分のこと以上に心配になるのは、「子どもはいつも元気」という「当たり前」がおびやかされるからです。
自分自身、起きている子どもに会えない分「今日も元気に過ごしてくれてありがとう」と寝顔を見るのが何よりの幸せで、だからこそ健康を大事にしたいと切実に感じる日々だったのでよくわかります。
そんな方にとって口内炎の軟膏や咳止めを処方するのみでは不十分で、『病気』への不安を払拭し安心してもらうことがゴールだと思います。
「症状も、気持ちも楽になった」と思っていただけるために
医師の役割を「病気を治す人」と考える人も多いですが、個人的には専門知識を最大限に利用し「健康に関する最良の相談者」という感覚です。
外来で病気のお話のみならず、睡眠の重要性や子どもの鼻呼吸の意味、簡単な健康情報をお話しただけで「知らなかった」と驚かれることもしばしばです。
病気に関わる困りごとの相談に乗り、必要な検査や診断を行い、対処法を考える。症状が治らないと心配な方に病気の見通しをお伝えする。何より、不安な自分に言ってくれた妻のように「大丈夫」と皆さんに伝える。これが自分の役割と考えています。
もちろん自分が絶対に見逃しはしない、診断を見誤ることはない、どんな症状でも魔法のように治す術を持つスーパーヒーローだ、という意味でもありません。
しかし、自分が関わることで患者さんの症状改善につながることは私自身にとっても幸福なことですし、長年がん診療や育児で培ってきた知識や経験はどなたにとってもきっとお役に立てると考えています。
ぜひ「こんな症状で病院に行くのは申し訳ない」などと思わず、些細なことでもかまいません。
「症状は当然、気持ちも楽になった」と思っていただけるよう尽力したいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
院長プロフィール
経歴
広島大学医学部医学科 卒業・広島大学病院 |
広島市立安佐市民病院 |
広島大学病院 |
独立行政法人国立病院機構四国がんセンター |
広島大学病院 助教 |
翠こども・耳鼻咽喉科クリニック 開院 |
資格
- 博士号 (広島大学) 取得
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 指導医
- 日本頭頸部外科学会 頭頸部がん専門医
- 頭頸部外科におけるアルミノックス治療に関わる医師 認定
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- がん診療従事者対象緩和ケア研修会修了
所属学会
専門
一般耳鼻科、小児耳鼻科、頭頸部がん
副院長あいさつ
はじめまして、翠こども・耳鼻咽喉科クリニック、副院長の河野絢子(こうのあやこ)です。
当院は市内でもめずらしく耳鼻科と小児科が併設するクリニックです。お子さんと一緒にお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に受診していただき、ご家族みなさんのかかりつけになれるクリニックを目指しています。
私自身も3人の子どもがおり、下の子はまだ小さくみなさんと同じようにいろいろなことに悩みながら子育てに奮闘中です。自身の子育て経験も活かしながら、お子さんの心身の健やかな成長を一緒にサポートしていきたいと考えています。
病気のことはもちろん、子育てのことなど、どのような些細な事でもお気軽にご相談ください。一緒に考えていきましょう!
これからどうぞよろしくお願いいたします。
副院長プロフィール
経歴
広島大学医学部医学科 卒業 |
広島赤十字・原爆病院 初期研修医 |
広島市立舟入市民病院 小児科医師 |
県立広島病院 新生児科医師・小児科医師 |
もり小児科・ますだ小児科 非常勤医師 |
翠こども・耳鼻咽喉科クリニック 副院長 |
資格
日本小児科学会 専門医
所属
専門
一般小児科、小児感染症